日が空きましたが、前回の続き・・・
16歳の春、バイクの後ろに乗って国道を走っていたら、
合流車両とぶつかり、空高く飛びました。
空を飛んでる最中は、一瞬だったはずなのに、
凄く時間が遅く感じて、宙を舞ってる際、先祖のお墓が見えて、
「あぁ~私もここに入るんだな、お母さん怒るだろうだな~」
背中からドン!!って落ち、バイクを運転してた友達は前にいて、
20m位後ろに私がいました。
履いていた制服は大きくサイドスリットが入って、
身体のあちこちが痛く、1番痛かったのは前の首、
ガラスが刺さってるかのように痛くて、怖くて触れず、
駆け寄って来てくれた通行人に「すいません、首にガラス刺さってますか?」と聞きました。
「大丈夫よ、傷もないわよ」
えっ!絶対ガラスあるはずと、そっーーと触ってみたら、
本当に何もなっていなく、何でこんなにピリピリ感があるんだろうと思いました。
間もなく救急者が来て怪我を確認され、
後頭部に大きなコブが出来てて、
救急隊員に「あー、傷開いてくれてた方が良かったのに」と。
全く意味が解らず、そんな顔してると、
「内出血してると危ないんだよ」って。
交通事故の状態を無線で聞いて駆けつける救急隊、そんな救急車の中はタンク2台だけの
空っぽでした。
初めて乗った救急車でしたが、救急隊に「何も処置できないな~、事故の状況聞いて
ほぼ即死だろうなって思って、何も持って来なかった」と。
病院に着き友達は鎖骨骨折と膝を縫う処置室に、
私はCT室に運ばれ、色々チェックされましたが、「むち打ち」と診断され、
廊下に出ると母が何とも言えぬ顔で、
私が背負っていた皮のリュックを持って立っていました。
皮のリュックはズタズタでもう使えないほど傷ついていました。
そのリュックの中から母が出してきたのは、8㎝幅のしっかりしたお弁当箱、
それが綺麗に真っ二つに割れていました。
「これがあなたの背骨を守ったのよ、本当なら背骨がこんな風に折れてたのよ」
この時に、私は死ぬレベルの事故だったんだ~、だからあの時にお墓が見えたんだ。
と思いました。
友達は2ヶ月入院。
私はいつもは背負わないバックにたまたまお弁当箱が入ってて、
クッションになってくれたんだ~と、
これから始まる後遺症の事など考えずに、
その日に家に帰れて、命が助かった事、むち打ちだけで済んだ事を、
「ラッキー」と軽く思ったのを覚えています。
To be continued
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